オランダは、コートの日々が戻ってまいりました
急に気温が落ちたため、少々体調を崩しましたが
薬無し・蜂蜜・レモン・ルイボスティーで
早々と復活できました❤️
自然の中に必ず人間を治癒するものがあるって
なんて素晴らしい秩序なんでしょう
ありがとう、地球❤️
さてさて、今日、ご紹介するのは
今までダッチアンティークジュエリーを
ご紹介してきた中で一番古い作品です
あまりに参考例がないため、かなり調べ上げました
そうしたら、デスクの一番近い場所にあった
ヨーロッパ中のアンティークジュエリーが
載っている本の中に参考になるオランダの作品を発見!!
18世紀後期のAigretteオランダの作品です
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「灯台下暗し」とは、まさにこれの事ですね 笑
そうそう、ダッチアンティークジュエリーについて
かなり間違った知識が日本国内のディーラーから
飛び交っていると
お客様から通報!?がありました
なんと存在しないスペルのオランダの老舗工房まで
現れたようなので 笑
今度、その事について書かせて頂きますね
それでは、ご説明です
◆18世紀後期◆
『Chunky』
このリングを目にした時
頭に浮かんだ言葉
分厚く、がっちりとした
という意味合いですが
その名の通り、しっかりとした
山高さのある透明度の高い
アムステルダムローズカットダイヤモンドが
使用された極めて珍しい
ダッチアンティークリング
ダイヤの留め方と裏の作りに特徴があり
19世紀のダッチアンティークジュエリーには
見たことがないので調べ上げたところ
18世紀後期のオランダの作品に
同じようなセッティングのAigretteを発見
「Aigrette 」とは当時、帽子や髪の飾りとして
白鷹の羽や宝石で作られた羽モチーフの
ブローチのことを言います
この淵に線が刻まれたような爪留めだけを見ると
ヴィンテージダッチジュエリーでも
もう少し荒い作りですが存在します
しかしながら、ヴィンテージダッチジュエリーとは
確実に異なるのが、裏の作りとショルダー
そして、リングの内側の金の貼り方です
19世紀以降とこの作品の違いを
軽く説明すると
中央石座の裏の作り
どちらもゴールドとシルバーの
貼り合わせですが
形状が異なります
19世紀以降は裏が丸く皿状
(菊座のように彫りが入っているものが多く)
それに対して、この作品は
平らでシャンク部分と一体となった作りなんです
(同時期のジョージアンの作品と似ています)
ショルダー部分については
19世紀以降は、ゴールドのシャンクにシルバーの
パーツを部分的に溶接してあります
それに対し、この作品は
ゴールドとシャンクとシルバーのパーツが
貼り合わされて完全に
一体になってるんですが
この技法がとにかく難易度が高いと言われていて
よくもここまで綺麗に仕上げたな〜と感動するほどです❤️
このように違いはありますが
それでは、18世紀のダッチジュエリーは
全て同じ作りかというと
それも異なります
前半と後半でも違いがあり
ダッチジュエリーの奥深さに惚れ惚れします
18世紀のリングは初めてです
きっと着用時のフィット感を考慮した作りなのでしょう
裏は全体が指に沿うように作られていて
優しいフィット感です
山高は、約3mm!!
若干ですが、黄色味を帯びてますが
この時代のダイヤですから
この程度の色味はダイヤのキャラクターと
いう風に私は思います
優に約1ctはあります
私の視力は、眼鏡屋さんが検査をして驚くほど
未だに両目2,0も有り、老眼傾向ゼロの
稀に見える良い目をしているそうです
その目で見る限り、肉眼で見える内包物は
見当たらず、透明度も高い、美しい石です
10倍ルーペで確認すると
針で突いたような超極小の黒い点が
空気中の埃のように3点ほど見えるのみ
約200年以上もの間、リカットされる事なく
このままの状態で残っていたのは
愛され続けた結果でしょう
経年による磨耗が物語っています
リサイズの跡が見られます
元々、かなり細めの腕(アーム)だったようです
見逃してならないのが
脇石の留め方です
いわゆる爪がありません
ダイヤを置いた後に周辺のシルバーを
少しづつ伸ばしたような留め方
その点もかなり古い印象を受けます
それをルーペで見ていると
よくもこんなに薄くシルバーを寄せて
取れないように留められたなと
職人の苦労が感じられて感動で
泣けてきます。。
上下3石は24面のアムステルダムカットで
他の10石はシングルカットのローズです
ダッチアンティークは「力強さ」「逞しさ」
を感じるものが多いのですが
このリングからは、「可愛さ」「健気さ」
を感じる大変貴重なオランダの作品です
あまりにも珍しいダッチアンティークリングなので
同じタイプは2度と見つかりませんので
お見逃しなく♪
全て唯一無二なのがアンティークなんですけどね 笑
価格 72万円
◆重量 2,7g
◆サイズ 18,5号(サイズ直し無料)
◆シルバー&ゴールド
◆メインストーン 縦 約7mm  横 約6mm 高さ 約3mm
◆オランダ
◆18世紀後期
◆72万円

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リングサイズが分からない!という方のために
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