風がなびく青空のもと、颯爽とビーチを駆け抜ける5頭の馬。

突き抜けるような日差しを受けて柔らかなピンク色を帯びた

イエローオークルの砂地が光輝いています。

ブルーとイエロー、対比する補色同士で画面を構成することで

ブラジリエのパレットを代表する色の一つである

明るく透明感のあるブルーが

ひときわ鮮やかに煌めきます。

あたかも自然のなす「流れ」を体を通して描き出されたような

空高く渦巻く大気の流れや緩やかに蛇行する水の流れを

感じたままに最低限の筆致によって

巧みに描き分けています。

現代フランス画壇を代表する画家の一人であるアンドレ・ブラジリエ。

女性(モデルは奥様)や音楽と共に“馬”は

生涯にわたるテーマの一つとして度々画題に登場します。

ブラジリエにとっての馬は“生命の輝き

ダイナミズム”の象徴だそうです

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