19世紀後期の東欧で製作されたと思われる

ルネッサンスリバイバル様式のリング。

19世紀の中頃から後期にかけてヨーロッパでは国家意識の高揚に伴い

過去の栄光の時代に思いを馳せてその時代の

デザインをなぞる ”考古学様式” が流行します。

ルネッサンスリバイバルはその一環。

ロイヤルブルーエナメルと豊かな黄金色の鮮やかなコントラストと

ゴシック建築を思わせるダイナミックな造形美。

これらはヨーロッパの上流階級が理想とする

ルネッサンスの時代のジュエリーの特徴。

キャトルフォイユ(*4枚の葉:ゴシック建築によく見られるディテール)を

象った石座には約0.6ctのオールドマインカットダイヤモンドが堂々とそびえます。

華やかなりしルネッサンスの時代への憧憬が

見事に結晶化したリングが纏うオーラはノーブルな美しさ。

身につけると小さなリングの中に広がる

時空を超えた雄大なスケール感に圧倒されます。

◆19世紀後期 / 東欧?

◆オールドマインカットダイヤモンド 約0.6ct

◆ハイキャラットゴールド / エナメル

◆リングサイズ 10号

(サイズ直し不可)

◆重量 5.6g

◆刻印なし

*リング全周にぐるりと施されたエナメルは

腕下部分以外にほとんど剥落が見られず、

良好なコンディションを保っています。

《ダイヤモンドのコンディション》

内包物はほとんどなく、優れた透明度。

表面とキュレット付近に小さなスクラッチ(引っかき傷)がありますが

輝きを美しさを損ねるものではありません。

オールドマインカットの特徴であるしっかりとした厚みが

作品全体に立体感と格を与えています。

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