今日は、お客様から以前お探しジュエリーの依頼を頂いたADOREのリングをご紹介させて頂きます。

1878年 バーミンガム(イギリス)

写真だとどうしても実際よりも濃くなってしまうのですが

もう少し優しい色のアメジストとエメラルドです。

「ADORE」のリングをご存知でしょうか?

「DEAREST」「REGARD」リングの方が良く知られているかも知れませんが

「ADORE」とは「崇拝する」

という意味合いが込められています。

石の頭文字を利用して文字順に並べて

秘かな思いを伝えていたようです。

A・・・・Amethyst
D・・・・・Diamond
O・・・・・・・Opal
R・・・・・Ruby
E・・・・・Emerald

あの時代には自分の思いを率直に伝えるのは

はしたない!品がない!と

言う事で

「エレガントでありなさい!」ってことですね〜!

確かに率直に言われるよりかは

しかも美しい色の宝石を並べて思いを伝えられたら

心に「グッ!」っと来ますよね〜♥

実は「Dearest」や「Regard」に比べて

「ADORE」のリングは多くは存在しません。

それなのにあるお客様から依頼があってすぐに

見つかったんです!!

これには私も凄く驚きました。

正直、あまり出てこない代物なので

「時間かかるかもな〜。。」

って思っていたのですが。。

しかもデザインは私が大好きな繊細なタイプ!

シャンクにはクールな彫りが施されています♥

アンティークの彫りにことごとく弱いんですよね〜。

職人さんの手彫り感って生きてる感じがして温かみがありますよね〜♥

そしてアーチで上下を囲う超極小のシードパール


このシードパールはかなり小さいです!!

典型的なタイプは石のみですが

これは珍しいタイプです。

このシードパールがあるから上品な色合いになっています。

サイズがとても小さいのでお客様にはピンキーリングでの着用を

オススメさせて頂きました♥


側面にも「無限大」を表すかのような細工が施されていて

どこからみても美しく抜け目が無い所が気に入りました!


アンティークジュエリーディーラーをやっていると

このように通常あまり見つかりづらいものでも

お客様からの依頼や探していたジュエリーが

ひょっこりタイミングよく出て来たりする事が多いんです。

ジュエリーの方から「どうも〜!出番ですか〜?」

って言ってるかのように現れてくれるので面白いです!

人の手によって思いを込めて作られたものには

人の思いが通じるんですよね、きっと♥

私はお客様とそのアンティークジュエリーのご縁をつなげる

キューピッドの様になれたらな〜って思います。

あっ!キューピッドタイプではないので

お客様とアンティークジュエリーのご縁をつなげる

「橋」になりましょう!!

私、骨太なのでなれます!!(笑)