1880年頃。イギリス。

ヴィクトリアン期のイヤリングの台座の特徴である多めの爪でセッティングされている。

ただ、ダイヤモンドを爪でセッティングしているといったデザインではなく多めの爪さえもがデザインの一部でとてもシンプルなデザインのイヤリングを繊細にそして、華やかに見せている。ダイヤモンドは、クッションカット(四角いソファのクッションに似ている事から、この名で呼ばれる。または、オールドマインカット)なのでブリリアントカットとは違い厚みがあるため、奥深い魅力的な輝きを発し、カット数が少ない分(ブリリアントカットと比べ)、透明度が強調されこのダイヤモンドのクラリティーの良さが窺えます。中粒のパールの組み合わせが、とても上品で、顔周りを優しく華やかに演出してくれます。

一粒のダイヤモンドが、およそ0.60ct強と大きめでその上、この透明度と輝きに対し、この値段はとてもお買い得です。実は、このイヤリングの真珠の部分は、リフォームされたものだと考えられます。ダイヤモンドの台座は、イギリスで肌に馴染みやすいという理由からローズゴールド14Kが使用されており、真珠の台座にはゴールド18Kが使用されています。完璧なリフォームされていて、素人では気づけないくらいですし、真珠の台座は着用中に見えません。この真珠を加えるリフォームにより純白に少しピンクがかったパールがさらに肌を白く美しく見せ、女性らしい柔らかな印象を作ります。一連のパールネックレスや長めの二連のネックレスに組み合わせは基本ですが、この美しいクッションカットダイヤモンドの柔らかな輝きが、基本スタイルとは違う差を作る事でしょう。イヤリング 長さ 約2.5cm ダイヤモンド 縦5mm横5mm パール直径 8mm