1840年頃。オランダのアンティークリング。

珍しく透明度の高い美しいダッチローズカットダイヤモンドクラスターリング。ダッチローズカットダイヤモンドとは、薔薇の蕾の様なカットでローズカットダイヤモンドよりもカット数の多いダイヤモンドカットの事です。オランダに住んでいる私もなかなかお目にかかれないとても状態が良く品質の高いダッチローズカットダイヤモンドです。。この時代には、電気が存在せずキャンドルしかない灯りの下で、美しくきらめく様に見せるためにクロ—ズドセッティング(石の裏側に薄い金属や箔を入れ輝かせる手法)が多く使用されていたようです。

そのため、石の質がそのまま映し出されるにも関わらず、このように白く力強い独特な美しい光を放つ、このダイヤモンドはとてもクラリティーが高いと言えます。周りには十二個のローズカットダイヤモンドが置かれ、中央の石の光に強弱をもたらしています。トップが銀なので、歴史を感じられる自然な黒ずみが味わいを出しています。シャンク(指輪の腕の部分)には、さりげなくシャープなデザインが彫られており、どの角度でもデザインを楽しめます。ダイヤモンドの周りには、無色透明な石に合わせて銀(この時代には、まだプラチナもホワイトゴールドも存在してません)を使用しています。この時代のオランダのジュエリーの金は、14金を使用しているのが特徴です。

クラスターリングとは、花の様な形のリングの事ですが、このリングの花は花びらが多くワイルドな向日葵のように見えます。まるでゴッホの絵画の向日葵のようです。シルバージュエリーが好きな方の上級編としても、ファッションを意識したダイヤモンドのリングをお求めの方には、おすすめです。不思議と手の大きな方でも小さな方でも、似合います。見た目のダイヤモンドの大きさから考えられないお買い得なお値段です!